患者の皆さまへ:先発医薬品に関するお知らせ(2024年10月から)
なぜ薬局で「先発医薬品を使う理由」を聞かれることが多くなるのか?
2024年10月から、ジェネリック医薬品(後発医薬品)があるお薬を使用している場合、先発医薬品を選ぶ際には、特別な料金を支払うことが必要になるためです。薬局で「なぜ先発医薬品を使うのか?」という質問を受けやすくなる理由について詳しく説明します。
先発医薬品と後発医薬品の違いとは?
- 先発医薬品:新薬として最初に市場に登場したお薬です。
- 後発医薬品(ジェネリック医薬品):先発医薬品の特許が切れた後、同じ成分・効果を持つお薬として製造・販売されるものです。価格が先発医薬品よりも安く設定されることが多いです。
2023までの選定療養の代表的な例
- 差額ベッド代(個室や特別室を希望する場合の追加費用)
- 歯科治療の際の金属材料(一般的な保険適用外の素材を選んだ場合)
- 200床以上の病院での初診(紹介状がない場合)
- 紹介状を持参した場合や、緊急搬送された場合、生活保護対象の方は追加費用が免除されます。
- 予約診療(一定の条件下で)
- リハビリの規定回数を超える治療
なぜ追加料金がかかるの?
後発医薬品が利用できるにもかかわらず、先発医薬品を希望する場合、その選択には特別な料金が発生します。この料金は、先発医薬品と後発医薬品の価格差の4分の1に相当します。これは先発医薬品が選定療養の対象となるためです。
料金の例:
例えば、先発医薬品が1錠100円で、後発医薬品が1錠60円の場合、差額は40円です。この場合、40円の4分の1である10円が特別な料金として加算されます。これに加えて消費税がかかることもあります。
どうすればいいの?
薬局で処方されたお薬が先発医薬品で、後発医薬品が存在する場合、薬剤師に「なぜ先発医薬品を選んだのか?」を確認されることが増えるかもしれません。これには、追加料金の支払いが必要になるため、経済的な選択肢として後発医薬品に切り替えることを推奨される場合があります。
- 後発医薬品が在庫にない、または医師が特別な理由で先発医薬品を推奨している場合は、この特別料金の対象外となることもあります。
なぜ「理由」を記載するの?
医療機関では、先発医薬品を使う場合、その理由を記録する必要が生じます。これは、患者さんにとってベストな治療を提供するために重要な情報です。例えば、医師が特定の理由で先発医薬品を勧める場合や、後発医薬品が合わなかった経験がある場合など、その背景を記録しておくことは治療をスムーズに進めるために役立ちます。
どんな「理由」を答えればいいの?
- 医師の判断:医師が患者さんの状態に最も適していると判断した場合、先発医薬品を勧めることがあります。
- 過去の使用経験:以前に後発医薬品を使用した際に副作用が出た、効果が十分でなかった場合、先発医薬品を選ぶことがあります。
- アレルギーや個人の体質:後発医薬品に含まれる添加物が合わない場合もあります。
- その他の特別な理由:他の個別事情によって、先発医薬品が適していることもあります。
まとめ
今後、薬局でお薬を受け取る際に、なぜ先発医薬品を選ぶのか質問されることが増えるかもしれません。これは、ジェネリック医薬品がある場合、先発医薬品を選ぶことで追加料金が発生するためです。ご不明な点があれば、薬剤師に気軽にご相談ください。
皆さまの健康管理に役立てていただければ幸いです。